出掛けた先の森で雨に降られて、木の下で雨宿り。
土砂降りだったけど太陽も出ていたから通り雨かなと思って暫く木の下から空を眺める。
雨は、嫌いじゃない。
ふと見た太陽とは逆の空。
七色の橋が架かっていた。
誰かに聞いたのか、何かの本で読んだのか。
それすらも分からないくらい昔の記憶。
「虹の始まりと終わりの地には宝物が埋まっている」
小さな頃は良く虹を見つけると妹達の手をとって始まりと終わりの場所探しに向かった。
近付けている気はするのに、辿り着けないその場所。
「そんなに簡単に行けたら、宝なんてもう誰かの手に渡っているよ」
なんて、父さんにも言われたりして。
虹の色は普段良く見ているけれど。
本物の虹を見たから、こんな風に懐かしい事を思い出したんだろうか。
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