雨宮の一族は代々女性は強い魔力を秘めているらしく。
でも生まれたばかりの俺にはその片鱗もなく。
父さんも母さんも気にしてなかったけど、祖父母は酷く落ち込んでいて。
だから女として育てずに男として育てる事にしたらしい。
雨宮は巫女の家系でもあるから、魔力のない巫女なんて意味がないからね。
俺の後に生まれた妹達にはきちんと魔力があったから、巫女の仕事は妹達が出来る。
魔力がない代わりに身体能力は男性並に育っていたから、周りの人に気付かれる事もなく今まで過ごしてきた。
旅に出るのは踊りを上達させたいっていうのもあるけど、俺の性別を知らない人達ばかりのところで本当の俺に戻りたかったのかもしれない。
結局は男として過ごしてしまったけど、今からでも間に合うだろうか。
なんてベタなエイプリルフールネタ。
誰かに冗談を言うとか嘘をつくとか考えたのだけど、どうせなら不特定多数の人を騙してみようかなぁと。
…え、騙せてない?
やっぱり駄目か。
本当は顔絵とかも用意したかったんだけど、ちょっと時間がなかったので。
後でネタで描いてみようかな(笑)
PR